函館まちづくりキャラバン その3
7月18日に開催された函館キャラバンの3回目です。
1時間のまち歩きの後、メイン会場の地域交流まちづくりセンターにおいて
フォーラムが開催されました。

<基調講演 伊藤滋氏(NPO日本都市計画家協会名誉会長・早稲田大学教授)>
基調講演の伊藤先生からは、開港150年を迎えた函館市への提言として
次のようなお話をしていただきました。
・ヨーロッパのように風格・歴史のある都市には、維持・管理が適切にされたりっぱな
「街路樹」は重要であり、都市の価値として位置づけられるべき
・国際都市函館として、お隣の国であるロシアと連携して経済発展を考えるべき
・戦後の日本の住宅政策で都市の住宅地が均質化してしまった。魅力的な都市には
高級住宅地のような場所も必要
どこにあるお金をどうもってきて、都市の成熟に作用させていくか、という
大きな視点からのお話でした。
次に、国土交通省北海道開発直事業振興部都市住宅課の菅崎 栄 氏から
「函館西部地区をモデルに空き地・空き家等既存ストックを活用した
地域マネジメントのあり方」について紹介がありました。

空き地・空き家の活用には、コンサルティング、コーディネート、不動産流通
情報、技術、資金調達といった要素を組み合わせた、地域マネージメントの
体制づくりが重要である、というお話でした。
お二人の講演のあと、3つのグループに分かれて、意見交換が行われ、
総括フォーラムでグループごとに発表されました。

また、
岩田 州夫 氏(公立はこだて未来大学副理事長・教授)
西尾 正範 氏(函館市長)
山内 一男 氏(NPO はこだて街なかプロジェクト理事長)
小林 英嗣 氏(NPO 日本都市計画家協会副会長・北海道支部長)
の4名によるパネルディスカッションが行われ、
150年という節目を迎えた函館で、息の長い取組を考えていきながらも
まず、1歩目を何からスタートすべきかが議論されました。
・函館は「西部地区」がなければ他の都市と違いはないといっても
過言ではなく、これからも住みたくなる、住み続けたくなるまちであるために
努力していくべき
・そのためには「西部地区のDNA」を活かして更新していくべき
・西部地区をこれからも「生活の場所」としていくために、生活の拠点、
生活に大事なものを集めていく、ということをポイントを絞って行っていくべき
・市民に目に見える形で、西部地区の模型をつくり、今後のまちづくりのアイデア
などを語る際のテーブルとすべき
という話題について熱い議論がなされました。
西部地区の大型模型は、既存のものがあるそうなので
次回見せてもらうのが楽しみです。
<N.K>