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2009年03月19日

街の居住環境も変化する④ ~函館編~

何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。


「良い土地」はお客様次第
      
 函館は平成20年段階で人口約28万人。人口が4年に1回の国勢調査の度に1万人以上減少するなど、道内最多の人口流出地域。首都圏や札幌などへの流出も多いのですが、中学3年生までのこどもたちの医療費を無料にしている隣接市の北斗市への流出もかなりの数に上るものと思われます。

 函館市内はドーナツ化が進み郊外の方が利便性の良い場合があります。人口が減っているので地価は下がる傾向にあります。いずれ手放すことを考えると地価の下がりにくい土地を探したいところですが、その時に基準となるものの一つに、近隣に大きな病院があるというのがあります。これは通院しやすいからではなくて、病院は数十年以上、その地を離れないことが多いので、地域も一定の活気を維持できるためです。

 しかし、若い夫婦が新築住宅を建てるときに、車2台駐車できる土地を探すとなると町の中心地など地価の高いエリアはほとんど手が届かないと思います。郊外でも車生活の方なら問題ないとか、内科の病院で通院バスを運行しているケースもありますので、郊外でも満足できる暮らしがおくれる人もいます。

 函館の一部中心市街地では、体調が悪いときに電話するだけで地域のかかりつけのお医者さんが黒カバンを持ってきてくれる地域もあります。お隣同志のコミュニケーションが良くて住みやすいエリアもあります。

 お客様の事情やニーズ、予算によって函館市外をお勧めすることもあります。お客様の状況によってどの地域が良いかは違いますし、一概に言うことはできません。できるなら、購入を決める前に何度か周辺地域を見て回り、近い将来どんな街になりそうか、利便性はどうかなどいろいろ考えながら散策すると発見があると思います。

― イーハウジング函館のメンバー ―


(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)

2009年03月18日

街の居住環境も変化する③ ~帯広編~

何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。


車社会前提で土地を選ぶ

 この30年、帯広での暮らし方は大きく変わりました。昔の通勤と言えば、柏林台団地から路線バスで帯広の中心部に通う風景を思い出します。マイカーはまだ各戸1台も普及していませんでした。

 今はご主人が普通乗用車を、奥さまが軽自動車と2台持っているのが普通です。通勤だけでなく日常の買い物も車を使います。女性の社会進出で共働き家庭も多くなりました。こうした事情から、帯広に勤める人が家を建てるなら車利用を前提として考える必要があります。

 帯広市街地の発展は、道路の整備とかかわりがあります。西方向の中心は競馬場前の白樺通りです。道路が西へ延伸するにつれて市街地も延びました。南方向は西5条通り。大型ショッピングセンターが3つもこの通り沿いにあります。

西帯広ニュータウン

 帯広で20年先も価値ある街は、この2つの道路を軸に立地を考えるといいでしょう。中でもお勧めは、西21条から西23条の間で白樺通り南側に広がる西帯広ニュータウンです。

 白樺通りは、ファストフードなど郊外型チェーン店が帯広近辺に進出する際に最初に出店すると言われています。それは、西帯広ニュータウンが背後に控えているからです。約25年前に開発を開始し、少しずつ発展してきました。民間主導のため、一気に分譲は進まず地主の土地が点在する形になりましたが、それが良かったのです。
 通常は短期間で全区画を販売しますので、住む人たちは子育て世代の家族に偏ってしまいます。20年経つとその子どもたちが巣立っていなくなり、お年寄りの2人暮らしが多い『老化した』街になるのです。
 西帯広ニュータウンは、今でも新規の土地が出てくるほど息長く販売されていますから、最初に入居した家族の子どもが成人して家庭を持つ年齢になっても、親世帯の近くに土地を見つけて住めます。このため、街全体が老化しにくいのです。また、ニュータウンから半径3km以内に高校が4つもあるなど、文教地区としても優れています。

周辺3町は

 帯広は西は芽室町、北は音更町、東は幕別町と3つの町が接しています。いずれも帯広のベッドタウンとして発展しています。十勝川を渡った国道241号線沿いの木野付近。札内川を渡った国道38号線沿いの札内付近は帯広中心部に近く、ロードサイド店も多いので将来性があると言えます。また、日高連峰を眺める高台にある芽室町の東芽室付近は、自然環境と利便性のバランスが取れた街だと思います。

― (株)星屋 代表取締役社長 星屋洋樹さん ―


(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)

2009年03月16日

街の居住環境も変化する② ~旭川編~

何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。


医療・商業施設がカギ

 旭川は中心部が空洞化し、郊外の人口が増えるドーナツ化現象が進んでいましたが、25年後の人口は現在より10%少なくなるという試算があるように、これから人がだんだん減っていきますし、もちろん少子高齢化も進みます。

 そうなると生活圏である半径3km以内に大きな病院や大型スーパーがあるなど、医療施設・商業施設が充実している地域に暮らすのがいいですし、そういうところに人口は集まってくるでしょう。市内には人口が集中する地域がいくつか出てくると考えられます。人が集まる地区なら将来土地を手放す時に、買った時より価格は下がるでしょうが、買い手が付きやすいと思います。

 具体的に人口が集まりそうな地域としては、旭川医科大学が近く、幹線道路沿いに大型スーパーなどがある東光地区や東神楽町のひじり野など。特に東光地区のニュータウン・パークタウン東光は区画が大きく、街並みもキレイなのでお勧めだと思います。人口も減りにくいでしょうね。

 ほかではMEGAドン・キホーテなどがあり道北病院にも近い春光6区周辺、大きな病院こそありませんが、個人病院・医院が多く、大型ショッピングセンター・ウエスタンパワーズがある永山南部地区もいいでしょう。

土地に接する道路に注意

 土地の条件としては、日当たりが良く駐車スペースを3台分確保できること、間口が広いこと、広めの道路に接していることなどが挙げられます。特に間口が狭いと住宅はもちろん、街並みも貧弱に見えてしまいますし、道路が狭いと除雪・排雪がしにくいため、冬の生活が不便です。幅11m以上の道路に接する土地を選ぶべきで、幅8mでは狭いでしょう。

 また、自然豊かな土地で田舎暮らしを希望する人もいますが、実は田舎ほど除雪に関してはいいんです。街中では道路が狭く、排雪も必要ですが、田舎では除雪車を「ガーッ」っと走らせて、道の両脇に雪を落としていけばそれでいいわけですから。田舎でも旭川周辺であれば大抵朝の7時には除雪が終わっています。雪で困ることなんて田舎ではないんですね。

 時と場合にもよりますが、冬は田舎に住んでいる方が旭川市内の職場への通勤時間が短いなんてこともあり得ます。特に東川町は降雪量が旭川より30cm少ないですし、暮らしやすいところだと思います。

― 新弘拓建(有)代表取締役 柳原 真さん ―


(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)

2009年03月13日

街の居住環境も変化する① ~札幌編~

 何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。

大規模分譲地取得はよく考えてから

 札幌はある程度市街地開発は終わっています。すでに180万人が住んでいて、さらに流入が続いている地域です。そういう意味で、ある特定のエリアが急に発展、地価が高くなったりする可能性は低いと思います。

 なお不動産会社は「10年後この地域は新幹線の駅ができるから値上がりする」といった、確実とはいえない話で不動産を売ってはならないことになっていることをお断りしておきます。

 札幌の場合、これまではいくつものニュータウンが生まれました。たとえばもみじ台などは今ではシニア世代の方々が圧倒的多数を占める地域になりました。藤野・清田・福住などいくつかのエリアでは大手開発業者による大規模な宅地開発と宣伝・分譲により急激に発展、地価も上昇したエリアがあります。藤野などは価格が暴落したのではなく、やっと平常な価格に落ち着いたのだと思います。住民の年代分布が偏ることや、価格が変動しやすいという意味では大規模分譲地での土地の取得はよく考えた方が良いとも言えます。話題のエリアは話題性が終焉するとともに相場が下がる場合があります。

エリアにこだわらない札幌市民

 札幌で住宅地を探す場合、お客さんが自ら土地周辺を見て利便性や生活環境、印象などで決めてもさほど支障はないと思います。10年後20年後になっても大きくは変化しないだろうと思われるからです。ただしショッピングセンターなどは急になくなったりということはあるかもしれません。地下鉄沿線やJR駅付近はもちろん地価も高い傾向にあります。

 一部の区に対して「治安が悪い」というあまり根拠のない印象を持たれている方もいらっしゃいますが、その区にも数十万人の人々が暮らしていますし、実際その区内の地価が他よりも安いと言えるほどではありません。

 むしろ札幌の人は、住みたいエリアという面で驚くほどこだわりがない人が多いようです。実家や職場の近く、という希望を持つ人もいますが、全く関係ないと思っている方も少なくありません。

 土地探しをする場合、札幌ではほとんどの売り物件で土地に建物が付いています。最近は収入水準が下がってきているのでむしろ中古住宅購入を希望される方が増えています。一定の修繕やリフォームは終わってから売りに出されている物件がほとんどですし、新築に近い感覚で安い物件が買えると感じておられる方が多いようです。

ネットでは見つけられない掘り出しモノ

 最近はインターネットで物件さがし、が当たり前のようになっています。どの不動産やさんに行っても同じ物件情報がありますし、インターネットでも見ることができます。

 不動産の営業担当者は、それぞれ物件探しをしているお客様を抱えています。内容の良い物件や、売主さんが大至急現金化したいので値引きするといった物件に関しては、条件が合いそうな顧客にまず情報をお伝えします。そこで即決することもかなりあるのです。

 良い物件を手に入れるには信頼できる不動産屋さんの担当者に、どんな条件の物件を見つけたいか、あらかじめ相談しておくのがコツです。

― 札幌宅商(株)本店営業部 河邊正哲(かわべまさあき)店長 ―


(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)