街の居住環境も変化する③ ~帯広編~
何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。
車社会前提で土地を選ぶ
この30年、帯広での暮らし方は大きく変わりました。昔の通勤と言えば、柏林台団地から路線バスで帯広の中心部に通う風景を思い出します。マイカーはまだ各戸1台も普及していませんでした。
今はご主人が普通乗用車を、奥さまが軽自動車と2台持っているのが普通です。通勤だけでなく日常の買い物も車を使います。女性の社会進出で共働き家庭も多くなりました。こうした事情から、帯広に勤める人が家を建てるなら車利用を前提として考える必要があります。
帯広市街地の発展は、道路の整備とかかわりがあります。西方向の中心は競馬場前の白樺通りです。道路が西へ延伸するにつれて市街地も延びました。南方向は西5条通り。大型ショッピングセンターが3つもこの通り沿いにあります。
西帯広ニュータウン
帯広で20年先も価値ある街は、この2つの道路を軸に立地を考えるといいでしょう。中でもお勧めは、西21条から西23条の間で白樺通り南側に広がる西帯広ニュータウンです。
白樺通りは、ファストフードなど郊外型チェーン店が帯広近辺に進出する際に最初に出店すると言われています。それは、西帯広ニュータウンが背後に控えているからです。約25年前に開発を開始し、少しずつ発展してきました。民間主導のため、一気に分譲は進まず地主の土地が点在する形になりましたが、それが良かったのです。
通常は短期間で全区画を販売しますので、住む人たちは子育て世代の家族に偏ってしまいます。20年経つとその子どもたちが巣立っていなくなり、お年寄りの2人暮らしが多い『老化した』街になるのです。
西帯広ニュータウンは、今でも新規の土地が出てくるほど息長く販売されていますから、最初に入居した家族の子どもが成人して家庭を持つ年齢になっても、親世帯の近くに土地を見つけて住めます。このため、街全体が老化しにくいのです。また、ニュータウンから半径3km以内に高校が4つもあるなど、文教地区としても優れています。
周辺3町は
帯広は西は芽室町、北は音更町、東は幕別町と3つの町が接しています。いずれも帯広のベッドタウンとして発展しています。十勝川を渡った国道241号線沿いの木野付近。札内川を渡った国道38号線沿いの札内付近は帯広中心部に近く、ロードサイド店も多いので将来性があると言えます。また、日高連峰を眺める高台にある芽室町の東芽室付近は、自然環境と利便性のバランスが取れた街だと思います。
― (株)星屋 代表取締役社長 星屋洋樹さん ―
(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)