街の居住環境も変化する① ~札幌編~
何十年も満足できる性能やデザインの家を手に入れたとしても、周辺の街がどんどん変わってしまって暮らしにくい環境になることも考えられます。どんな土地を選ぶべきか、道内各地の専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。
大規模分譲地取得はよく考えてから
札幌はある程度市街地開発は終わっています。すでに180万人が住んでいて、さらに流入が続いている地域です。そういう意味で、ある特定のエリアが急に発展、地価が高くなったりする可能性は低いと思います。
なお不動産会社は「10年後この地域は新幹線の駅ができるから値上がりする」といった、確実とはいえない話で不動産を売ってはならないことになっていることをお断りしておきます。
札幌の場合、これまではいくつものニュータウンが生まれました。たとえばもみじ台などは今ではシニア世代の方々が圧倒的多数を占める地域になりました。藤野・清田・福住などいくつかのエリアでは大手開発業者による大規模な宅地開発と宣伝・分譲により急激に発展、地価も上昇したエリアがあります。藤野などは価格が暴落したのではなく、やっと平常な価格に落ち着いたのだと思います。住民の年代分布が偏ることや、価格が変動しやすいという意味では大規模分譲地での土地の取得はよく考えた方が良いとも言えます。話題のエリアは話題性が終焉するとともに相場が下がる場合があります。
エリアにこだわらない札幌市民
札幌で住宅地を探す場合、お客さんが自ら土地周辺を見て利便性や生活環境、印象などで決めてもさほど支障はないと思います。10年後20年後になっても大きくは変化しないだろうと思われるからです。ただしショッピングセンターなどは急になくなったりということはあるかもしれません。地下鉄沿線やJR駅付近はもちろん地価も高い傾向にあります。
一部の区に対して「治安が悪い」というあまり根拠のない印象を持たれている方もいらっしゃいますが、その区にも数十万人の人々が暮らしていますし、実際その区内の地価が他よりも安いと言えるほどではありません。
むしろ札幌の人は、住みたいエリアという面で驚くほどこだわりがない人が多いようです。実家や職場の近く、という希望を持つ人もいますが、全く関係ないと思っている方も少なくありません。
土地探しをする場合、札幌ではほとんどの売り物件で土地に建物が付いています。最近は収入水準が下がってきているのでむしろ中古住宅購入を希望される方が増えています。一定の修繕やリフォームは終わってから売りに出されている物件がほとんどですし、新築に近い感覚で安い物件が買えると感じておられる方が多いようです。
ネットでは見つけられない掘り出しモノ
最近はインターネットで物件さがし、が当たり前のようになっています。どの不動産やさんに行っても同じ物件情報がありますし、インターネットでも見ることができます。
不動産の営業担当者は、それぞれ物件探しをしているお客様を抱えています。内容の良い物件や、売主さんが大至急現金化したいので値引きするといった物件に関しては、条件が合いそうな顧客にまず情報をお伝えします。そこで即決することもかなりあるのです。
良い物件を手に入れるには信頼できる不動産屋さんの担当者に、どんな条件の物件を見つけたいか、あらかじめ相談しておくのがコツです。
― 札幌宅商(株)本店営業部 河邊正哲(かわべまさあき)店長 ―
(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)