留寿都村に建設された近未来エコ住宅「ゼロエミッションハウス」
ゼロエミッションハウスを公開
経済産業省資源エネルギー庁が北海道・洞爺湖サミットの期間中、ルスツに設けられた国際メディアセンター内に、耐震性・断熱性など日本の工業化住宅の優れた技術を駆使し、環境配慮と快適な暮らしの両立を実現する近未来型住宅『ゼロエミッションハウス』(約280㎡)を設置しました。一般公開の予定は未定なので、今回は外務省から取材記者証を入手、どんな展示がされたのかご紹介します。
屋根緑化や太陽光発電
ゼロエミッションハウス(写真1)は経済産業省が新エネルギー・産業技術総合開発機構や産業技術総合研究所との共催で建設したもので、躯体部分は積水ハウス㈱が施工しました。
写真1
採用されたテクノロジーを屋外から見ると、松下電器産業㈱の高効率(COP4・6)ヒートポンプ給湯器、都市ごみ焼却残渣などをセメントに利用する太平洋セメント㈱のエコセメント、積水ハウス㈱の14.5kwタイプの太陽光発電システム、ゼファー㈱の小型風力発電機、水素から電気とお湯を高効率で取り出すトヨタ自動車㈱の家庭用燃料電池システム・エネファーム、乾燥に強いスナゴケを屋根に施工することで屋根面の温度上昇を防ぐ屋根緑化(写真2)、などが採用されました。
写真2
ASIMOも登場
入り口にある通り土間には㈲アイバンの蛍光灯型LED照明、居間には自然エネルギー発電システムなどが供給する電力を蓄えるポータブルリチウム電源装置、東芝キャリア㈱の最先端の省エネルームエアコン、日本板硝子㈱・積水ハウス㈱の真空断熱ガラス「スペーシア21」、日本テレコミュニケーションシステム㈱の発電窓ガラス、ホンダ技研工業㈱のヒューマノイドロボット「ASIMO」(写真3)、シャープ㈱の年間消費電力量200kwh/年という次世代省エネ液晶テレビなどが展示されました。
台所ではフレックス真空断熱材と高効率コンプレッサーを採用した日立アプライアンス㈱の電気冷蔵庫、全体や個々の回路の電気使用量を計測・表示する松下電工㈱の家庭用HEMS、サンウェーブ㈱のIHクッキングヒーターと、臭いや煙を循環除去するIH用空気清浄システムを組み合わせたレンジフードのいらないキッチン、リサイクル陶磁器などを採用。
写真3
有機EL照明も展示
書斎にはアキレス㈱の真空断熱材と硬質ウレタンボードを組み合わせたハイブリッド断熱ボード、積水ハウス㈱の地震動エネルギー吸収システム「シーカス」の展示、㈶山形県産業技術振興機構有機エレクトロニクス研究所の高効率有機EL照明(写真4)、浴室には人工炭酸水を発生させるMRC・ホームプロダクツ㈱のソーダバス、㈱マテリアルハウスの自然光を室内の照明の利用するための光ダクトシステム(写真5)。
写真4
写真5
和室には再生ガラスを95%採用した「リボーンガラス」などを採用したほか、約1400年前に推古天皇が仏具として使用していた国宝指定「玉虫厨子」の複製品(写真6)も展示されました。
なおゼロエミッションハウスはサミット終了後、場所を移設して一般公開を検討しています。
写真6
(※本記事は(株)北海道住宅新聞社との委託契約に基づき同社が作成しました。)



