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2007年06月30日

①「住まいの教科書」の誕生

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A:インタビューした人
  池田 美穂さん(現 日高支庁建設指導課 建築住宅係 
           パンフレット作成当時 北方建築総合研究所居住科学部住生活科)

Q:聞き手   
  奈良 華織(建設部住宅局建築指導課建築企画グループ)


Q:このパンフレットは、池田さんが当時北総研にいらしたときに作成されたとのことですが、どういう経緯で作成することになったのですか。

A:平成8年度~11年度に「住まいづくり体験塾」という体験学習プログラムづくりの検討を行って、「住まいとまちの体験学習プログラム集 ただいま。」にその内容を反映しました。
「体験学習プログラム集 ただいま。」は、学校の先生を対象に、住まいや住環境の授業の進め方を具体的に示したものですが、教科書的に体系立ったわかりやすい資料が当時は無く、生徒からの質問に対応できませんでした。
 それで、体験学習プログラム集の普及啓発のために北海道の住まいについてわかりやすく解説したパンフレットをつくろう、ということで平成14年度に作成したのが、この「北海道の住・街・暮(すまい・まち・くらし)」です。

Q:小学生向けの教科書ということだったのですか?

A:当初は、小学生向け、中学生向け、高校生向けと分ける予定でしたが、結局、中学生や高校生にとっても同じ内容で問題ないことがわかったんです(笑)。

Q:そもそも、住まいに関する授業って受けたことがないですもんね。

A:実は大人が読んでもいいパンフレットなんですよ。
 子供用と大人用の違いは、ふりがながふってあるかどうかだけなんです。

Q:そうなんですか。
  大人が読んでも、「そうだったんだ」とあらためて知識が得られる内容なんですね。
  内容の構成ですが、目次を見ますと、4つのテーマ
  「寒さに対する住まいの工夫」、「北海道の冬の暮らし」、「北海道のいごこちのよい暮らし」、「高齢社 会の暮らしと住まい」で構成されていますね。

A:はい。これは、「体験学習プログラム集 ただいま。」のテーマに沿って解説しているからなんです。
 「体験学習プログラム集 ただいま。」では、北海道の住まいの特徴や住まいのはたらきとくらし方を理解するための質問が用意されていますので、その質問の基本部分について回答が得られるような構成にしています。

Q:それでは、その4つのテーマごとに詳しくお話しを伺っていきたいと思います。
~次回へつづく~
※「住まいとまちの体験学習プログラム集 ただいま。」についての詳細は、
下記の北方建築総合研究所のページをご覧下さい。
http://www.hri.pref.hokkaido.jp/023-2/jukyouiku/main.htm

2007年06月26日

~はじめに~北海道の住まいの教科書

皆さんは、小学校、中学校、高校で「住まい」について、どんな授業を受けましたか?
人間が生きていく上で欠かせない「衣」「食」「住」の一つに位置づけられる「住」。
この「住」の教育の重要性が最近あらためて見直されています。

住宅、住環境に関する教科は、家庭科、社会科、生活科、理科など広範囲にわたることや、学校だけでなく、家族、地域など住教育の場も様々な場面が必要です。

また、住教育は、生きていく上での基本的な知識から、環境問題、少子高齢化などの社会問題とも深く関わる大切な教育です。

北海道立北方建築総合研究所(以下北総研)では、平成8年度から11年度に、未来の担い手である子どもたちを対象にした体験学習「住まいづくり体験塾」を開催し、そのノウハウから、小学校の授業で活用しやすいようにまとめられた「体験学習プログラム」の策定を行っています。
そして、この住教育の普及啓発の実践として作成されたのが、「北海道の住(すまい)・街(まち)・暮(くらし)」の冊子です。
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実はこの冊子、北海道で唯一(?)の住まいの教科書と言ってもいいかもしれません。
今回は、当時、北総研でこの冊子づくりに携わった、現日高支庁建設指導課建築住宅係の池田美穂さんにインタビューしながら、冊子について普段聞けない作成秘話も含めて、ご紹介していきます。
(奈良)

①倉敷のまちなみ

倉敷は、「倉敷美観地区」という歴史的まちなみが残る有数の観光地です。
倉敷川沿いの柳並木は、電線が地中化されており、まさに江戸時代にでもタイムスリップしたかのような景観を堪能することができます。
kurasiki01.jpg <倉敷川沿いのまちなみ>
しかも、美観地区の内部はコンパクトシティ。飲食店、宿泊施設、おみやげやなどの観光施設だけでなく、ちゃんと昔からの住宅もいまだに健在です。
kurasiki02.jpg<倉敷の高台にある神社へ続く階段からの景色>
自分の住むまちを愛し、守ってきた歴史の重みとそこに住む人の責任感をひしひしと感じました。
ルールを決めることは簡単ですが、それを何百年と続けていく、守っていくことはとても難しいことです。
昔ながらの景観や住まい、暮らし方を続けることは不便なことも多々あることでしょうが、一度失ってしまったら、二度と元には戻りません。目先の便利さに流されて、長年守り続けてきた文化や歴史を簡単に捨て去ってきた結果、現在の人口減少、過疎化など、元気のないまちの原因を作ってしまったまちが日本にはたくさんあるのかもしれません。
大原美術館やアイビースクエアなど、歴史的建造物を上手に再生させた事例も見学にはお薦めです。
次回は、広島県福山市鞆町をレポートします。
(奈良)

2007年06月20日

オランダ・ベルギーの建物とまちなみ ①

~はじめに~

 先日、私用ではありますが、オランダとベルギーに行ってきましたので、その中で感じたことを何回かに分けて書きたいと思います。

 2つの国の色々な街に行きましたが、まず感じたのは、両国ともいわゆる“ヨーロッパ”らしいヨーロッパの国だなということです。

【ブリュッセル遠望】

 細い石畳の道に石造りの家々が連なり広場には高い鐘楼をもつ教会がそびえるというあのイメージです。もちろん、街の中の全てが古い建物ということではなのですが、新しいものを造るときでも、周囲の景観に配慮し、高さや壁色などをそろえるといった努力をしている感じがしました。

【ゴーダの風車】

【チューリップ】

【小便小僧】

 次回からは、いくつかのまちについて印象に残ったことをご紹介したいと思います。
 まず、はじめはオランダの首都アムステルダムの様子についてお伝えしますのでお楽しみに。(富田)